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ペンドラゴンの思索

市井の哲学、生きることは考えること

教育には愛が必要。費用対効果はその後でいい。

selfquest.hatenablog.com

 

この記事を読んで触発された。

 

以前、この本のレビューを書いたことがある。

批判した記事を書いた。

もう一度書いてみよう。

 

pendragon.hatenablog.com

 

この本の冒頭にこう書かれている。

どこかの誰かが子育てに成功したからといって、同じことをしたら自分の子どもも同じように成功するという保証は、どこにもありません。

 

そして、あとがきにこう書かれている。

数年前、講演に来てくださった小さなお子さん連れのお母さんから、こんなふうに声をかけられました。

「子どもが小さいうちにお話を聞けて本当によかった。知らなかったらヤバかったわ」

 

この2行で私はぞっとした。

いやいやいやいやいや。

これは文部科学省や教育関係者が参考にすべきことで

個人を相手にする親が参考にしてはいけないだろ!

 

たとえて言えば、「この会社の株を買った方がいいか?」と質問してきた人に「景気が上向きだから買った方がいい」と助言するようなものです。個別の株の売買にとって重要なのはその会社固有の業績やガバナンスの情報です。マクロ経済だけでは決められません。また、株であればポートフォリオを組むことで、個別の株の情報不足を補ってマクロ的リターンに近づけることができますが、子どもは一人一人の人権と人生がかかっていますので、個別に向き合うことの価値はかけがえがありません。

 

親は鵜呑みにするな、文科省はよく読め

 

以前書いた記事にも引用させてもらったコメントを

もう一度ここにも貼り付けておく。

女性に人気のデートコースがあったとして

あなたが付き合っている彼女がそのデートコースを気に入るとは限らない。

気合を入れて高級フランス料理店に予約を入れても

相手はそんな疲れる場所には行きたくないかもしれない。

平均を個人の考えに当てはめてはいけない。

 

中国人のマナーが悪いからといって

あなたが中国人全員のマナーが悪い訳じゃない。

 

生徒の8割が成績があがる教育法があったとして

残りの2割はどうするのだろう。

残りの2割に自分の子どもが入っている可能性もある。

自分の子どもが8割に入っているとは限らない。

 

「学力の経済学」を読んで。子どもはほめてはいけない。ご褒美で釣るべきだ。 - 人生はSelfQuest

こういう、子供に〜してはいけない、〜するべきだ、という考え方は教育ではご法度という事を塾講師やってて痛いほど感じた。こんな風に決めつけて子供に接すると将来ひどい目に遭うぞ。

2016/08/28 08:04

b.hatena.ne.jp

 

「学力の経済学」を読んで。子どもはほめてはいけない。ご褒美で釣るべきだ。 - 人生はSelfQuest

id:mowan さんの意見はこの本の前書きで全否定されてるので、まず本を読んでからの方がいいかと…。 / 教員歴9年の自分は、この本読んでハッとすること多数だったけどね。

2016/08/28 12:59

b.hatena.ne.jp

 

そう。

この本は矛盾している。

冒頭で他人の成功体験を自分の子どもに当てはめるなと書かれているが

あとがきでは、その考えを否定している。

 

文部科学省が教育指導要領を作るときには、このデータは参考になるだろう。

しかし、一人一人と向き合う教師や親は、データなんか不要なのだ。

ひたすら子どもの声に耳を傾け、注意深く観察し、見守ることが何よりも大切。

生まれてきてくれてありがとう、生きていてくれてありがとう。

感謝の気持ちを持っていれば、それだけでいい。

 

ちなみにこの本の著者は竹中平蔵氏から学んでいる。

 

それを念頭に入れて読んで欲しい。

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学