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ペンドラゴンの思索

市井の哲学、生きることは考えること

独白

夢など最初からなかったように思う。

本当になりたかったとは思えない。

たとえばお菓子を食べたい、程度にしか思っていなかった。

その日が過ぎれば忘れてしまうような、その程度の願望だった。

焦がれるような情熱など微塵も持ち合わせていなかった。

ただ唯一あるとすれば虐げられている人を救いたいという気持ち。

自身と同じ境遇の者を救うことで、自身を救いたいというエゴイズム。

しかしその感情さえも自身の境遇が悪くなるにつれ薄れていった。

自分が救われていないのに、他者を救う気持ちにはなれなかった。

他者を救うことがひいては自身を救うことになる、と聞かされても理解できなかった。

誰かを救おうなどという考え自体がおこがましいのかもしれない。

差別的な上から目線の施し。

自尊心を踏みにじり、自分の価値観を植え付ける蛮行。

人は与えられたものに満足することは出来ない。

結局のところ、自身の力で這い上がるしかない。

引き上げはしない、押し上げもしない。

ただ落ちたときに、もう一度這い上がるための「何か」が必要なのかもしれない。

それが何なのかは分からないけれど。