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ペンドラゴンの思索

市井の哲学、生きることは考えること

【書評】職業としての風俗嬢

職業としての風俗嬢を読んで。途中まで読んでの感想をとりあえず書いておく。風俗嬢は税金を支払っていないという話がメインのようだ。日本における風俗の成り立ちから解説して、なぜ税金を払わないでいいのかを説明してある。ここは政治の話で読んでいて非常に疲れる。そこで売春を解放したらどうなるのか、ということはこの本には書かれていなかったので、自分で検索してみた。

 

もしかしたら、後半に書いているかもしれないが。(最後まで読んだけど書かれていなかった。)ググった結果、売春を合法にすることのデメリットが書いてあった。

生活保護申請者に「風俗で働け」と言ってはならない3つの理由(みわよしこ) - 個人 - Yahoo!ニュース

生活保護を受ける前に売春しろという社会的圧力が生まれるからだそうだ。というかこの記事によれば実際に役所でそう言われたらしい。そして風俗嬢になってしまえば、貧困に陥る一方で安定した暮らしから遠ざかるのだと言う。ホームレスが住所がないから働けないのと同じような感覚だ。

 

東京問題

さて、この本では風俗嬢のインタビューもある。その前に著者も少し触れているが東京で生活するにはお金がかかるという言葉がどうも気になった。保育園問題でも僕は何で東京に拘るの?と疑問に思っている。地方は仕事がないという。都会もダメ、田舎もダメ、じゃあ今日本で生活している人は、全員貧しいのだろうか。

 

貧困問題は行政だけが努力しても解決は難しい。個人が努力できる環境を整えて、一人ひとりに努力して貰わないといけない。そしてこの努力というのが、また難しい。生存者バイアスというのもある。成功した人はやれば出来るというが、失敗した人は成功した人以上に存在する。努力できるということも才能なのだ。

 

また実家が金銭的に困窮していて、その援助の為に風俗嬢をしているという話がある。風俗嬢になる人は風俗が身近にあったのだろう。あるいは身近な環境で育てられたか。良く分からない。知らないオヤジとキスしたくないと思いながらも風俗嬢になってしまうのは不思議だ。ワタミで働くより風俗の方がマシということなのだろうか。役所は生活保護を受けさせたくないから風俗で働くことを勧めているのかもしれない。(先の記事にも書いてあった通りに。)

 

ここまでは前半を読んだ感想である。下書き保存して、読み終えたのちにまた感想を書くつもりだ。

 

さて、全部読み終えたので感想を書きたい。後半は記事にすることを意識してメモを取りながら読み進めた。今までメモを取りながら読書をすることはあまりなかったので、この方法は記憶に残りやすいかもしれない。しかし、いちいち読むのを中断して書き込まないといけないので、面倒ではある。読書は娯楽なのだからやはり楽な方を選びたいので、メモはしたくない。

 

慶応大学の風俗嬢

さて本題に入ろう。90年代後半は多額の借金、育ちの事情、精神疾患を抱えた女性が風俗で働いていた。したかし00年代になると高学歴、4大卒、社会人などが参入してくるようになった。慶応大学に通う女子大生のインタビューの例もある。これには驚きだ。奨学金を借りないで風俗で稼ぐのだという。親からの仕送りだけではやっていけないそうだ。この人は親からの仕送りは貰っていない。

 

意味不明である。奨学金は確かに後で返さないといけない。僕個人の感覚からすると卒業して就職したが、給料が低く奨学金を返せないから風俗で働いて返すのならまだ理解できる。慶応に入ってなんで学生時代に風俗で働くのか僕には理解できない。彼女が言うには女子の8人に1人は風俗で働いているらしい。真面目に勉強したい人、将来を考えている人ほど風俗で働くのだとか。僕が馬鹿なのか、彼女の言っていることが理解できない。

 

追いつめられているとバイタリティが違うらしい。風俗をやっている女の子は卒業後、いい会社に就職しているという。これは生存者バイアスだと思う。僕なんか追いつめられれば追いつめられる程、だめだめになっていく。まぁ追いつめられなくてもだめだめなんだけど。彼女のような度胸と頭の良さがあるなら風俗なんてしなくてもいいのに、と思ってしまう。それこそ学生の内に起業してもやっていけそうではある。

 

こういう人たちが風俗に入ることによって、以前からいた人たちが更に転落していくそうだ。今挙げた人は勝ち組だろう。しかしその日暮らしの女性もいる。ビジネスホテルに寝泊まりして、その日一日をしのぐお金を稼ぐだけで精一杯の人もいるのだ。女性版ホームレスと言った感じ。

 

あとはSMの女王様で年収1000万を稼ぐ人もいる。唐突に「はてなブログ」を利用していると書かれていた。普通にブログでいいのに、はてなブログと書かれていた。はてなは広い。僕の知らない世界があるようだ。稼げる風俗嬢はほとんどアイドルなのだそうだ。ブログやSNSで自分をアピールしないといけない。店舗は法律で禁止されているから、今はデリヘル(デリバリー)が主流なのだそうだ。

 

ドイツ、オランダ、オーストラリア、アメリカのネバダ州は売春が合法で社会保障も整備されているらしい。ちなみにキリスト教カトリックは生殖と伴わない性行為を禁止している。このあたりの外国の紹介は簡潔に書かれていた。僕はむしろ国際比較が好きなので、こっち側をもっと重点的に知りたいと思う。

 

メモにはまだまだ色々書いたが、あんまり書くと著作権侵害になりそうなので止めておく。書評も自分の意見がメインでないといけない。ただまとめるだけなら、著作権侵害になりかねない。それに、風俗嬢について書くためにこの本を読んだわけでもない。本棚に目をやったらたまたまこの本が目に入ったので、パラパラとめくっていたら風俗嬢のインタビューのページが目に留まった。その女性は父親が暴力を振るっていたが、風俗嬢になって男性の扱いになれて、父親と同じような性格の客も好きになれたと書かれていた。僕にはその言葉が信じられずに、最初から読もう思って読んだ。

 

もともと、この本は去年ぐらいにはてなで風俗嬢が話題になったときに購入したものだ。しかし、買ったとたんに読む気がなくなり積読本になっていた。全部読み終わって、なぜその風俗嬢が嫌な客の相手が出来るようになったのかは分からなかった。その心理までは書かれていない。もちろん、本人はたくさん色んな男性を経験したからと言っているが、そんなものだろうか。僕は嫌いな人の相手は可能な限り避けたいと思う。

 

職業としての風俗嬢 (宝島社新書)